メタボリックシンドロームを予防するには ★生活習慣編★
健康でいるためにも適度な「休養」を。ストレスとメタボリックシンドロームの関係を知りましょう。
「休養」は、「食事」「運動」に並ぶ健康づくりの柱です。
ストレス社会と言われている現代。誰でも大なり小なりストレスを感じながら生活しています。ストレス全てが有害ではありませんが、上手に解消できずにいると疲労が蓄積し、心身ともに不調をきたすこともあります。
また、一見何の関係もなさそうですが、このストレスが血圧や血糖値を上昇させメタボリックシンドロームの危険因子となることが分かっています日々の疲労を回復し、ストレスを解消するためにも「休養」をとりましょう。
食事や運動と並んで、「休養」は肉体的にも精神的にも健康でいるためにとても重要な要素なのです。
●ストレスとは?
ストレスとは「なんらかの刺激が身体に加えられた結果、身体が示したゆがみや変調のこと」をいいます。この刺激を「ストレス」といい、その原因となるものを「ストレッサー」と呼びます。
- ストレッサーの種類
・物理的ストレス・・・ 高温、低温、騒音、痛み、 等
・科学的ストレス・・・ 薬害、栄養不足、酸素欠乏 等
・生物的ストレス・・・ 病原菌の侵入 等
・精神的ストレス・・・ 精神的な苦痛、怒り、悲しみ、不安、人間関係のトラブル 等
ストレスには良いストレスと悪いストレスがあり、心と身体のバランスを保つためには、実は、適度なストレスが必要です。ただし、この中でも最も問題で、なかなか解決できないため心身に不調をきたしやすいものが「精神的ストレス」です。
ストレスと身体への影響
ストレスがかかると自律神経がはたらき防御機能が働きます。この自律神経は、心臓や胃腸、血管、内分泌、汗腺などの機能を調整しています。そのため、ストレスが過度にかかると自律神経が正常に働かなくなり、心拍数が上がり血圧が上昇、筋肉の緊張が起こります。また、多量の汗をかいたり、胃に炎症が起こるなど、様々な不調が起こります。さらに、免疫機能にも乱れを生じさせるため、ウィルスや細菌の感染を防ぐ機能が正常に働かなくなり、風邪をひきやすくなったり、アレルギーを引き起こしたりもします。
このように、「ストレス」は身体に多くの不調を引き起こしてしまうのです。
<ストレスによる病気の種類>
神経性胃炎・十二指腸潰瘍・過敏性大腸炎・自律神経失調症・虚血性心疾患・円形脱毛症・不眠症・ノイローゼ・躁鬱病 など
ストレスとメタボリックシンドロームの関係
様々な心身の不調を引き起こす「ストレス」ですが、とくにメタボリックシンドロームとも深い関係があります。ストレスがかかることで、血圧や血糖値を上昇させ、消化器系の働きを抑制させます。また、コレステロール値が上昇し、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる「血栓」が作られやすいことが分かっています。
とくに、急性心筋梗塞をはじめとする循環器疾患は、高血圧や喫煙、運動不足などが動脈硬化の主な原因とされていますが、ストレスも加わることで危険性がさらに高まってしまうのです。
メタボリックシンドロームや予備群の方、喫煙者はとくに意識して休養をとり、日頃から自分なりの方法でストレスを解消できるよう心がけましょう。
慢性的なストレスに注意
ストレスには「急性ストレス」と「慢性ストレス」の2種類があります。
急性ストレスは人前に立ったときの緊張などの場合には、交感神経が作用するため一次的に食欲が抑えられます。逆に、慢性的なストレス、常に不安や恐れを抱いている等の状態では、身体の中でストレスホルモンが作用し、危機に備え体脂肪を蓄積しようと働いてしまうため、太りやすいことが分かっています。
さらに、これらの慢性的なストレスから解放されようと、お酒を飲んだり、たくさん食べることでストレスを解消しようとすると、さらなる悪循環を招き、内臓脂肪の蓄積が起こり、ストレスによる血圧の上昇などからメタボリックシンドロームを悪化させる原因ともなるのです。
「積極的休養」も取り入れましょう。「休養」には2種類あります。
疲れたときには寝るのが一番と、休日に寝てばかりいると逆にだるくなってしまったりしたことはありませんか?実は休養には「積極的休養」と「消極的休養」の2種類があるのです。
★「消極的休養」・・・安静にすることで心身を休めること。(例:寝る、のんびり過ごす等)
★「積極的休養」・・・軽い運動などをして身体を動かすこと。(例:散歩、ストレッチ、レジャー等)
疲労回復には「睡眠」などを充分にとり、身体を休めることが基本です。しかし、疲れているときほど身体を軽く動かす「積極的休養」を行うことで、全身に酸素や血液が行き渡り、気分もすっきりして疲労感が軽減する効果がある、ということが分かっています。
仕事の合間、昼休みなどに軽くストレッチをしたり、少し散歩しても良いでしょう。
ストレスによる筋肉の緊張を緩和させるためにもストレッチは効果的です。また、休日も疲れているからと1日中ずっと寝ているのではなく、散歩や軽い運動をして身体を動かしてみると疲れがとれ、気持ちもリフレッシュできますよ。1日寝ていると、睡眠のサイクルが崩れ、眠りの状態になりにくくなることにもつながりますので要注意です。
とくに憂鬱な気分やイライラする等の精神的疲労の場合には、ウォーキングなどが効果的。全身の循環を良くすることで脳内にドーパミンやセロトニンなどの快楽物質が分泌され、ストレスが緩和されやすくなると言われています。
質の良い睡眠をとりましょう
休養の基本は「睡眠」です。質の良い眠りは心身の疲労回復にはとても大切です。
現代社会では、夜型生活、夜更かし癖、夜勤など交代制勤務、残業過多、疲労により、「寝付けない」、「眠りが浅い」等の睡眠不足が起こりやすい環境です。また、生活習慣病のひとつでもある「睡眠時無呼吸症候群」などによる睡眠障害もあります。
睡眠不足や睡眠障害による休養不足は、こころと身体に悪影響を及ぼします。肉体的な疲れが取れないだけでなく、集中力の欠如、気分の低下、イライラ、うつ症状なども起こりやすくなり、仕事中のミスや事故にもつながることも。
忙しい毎日だからこそ、努めて質の良い睡眠がとれるよう心がけましょう。
質の良い睡眠をとるコツ
- ぬるめのお湯にゆっくり浸かってリラックスする。
- 温度や明かり、寝具などを寝心地の良いものに工夫する。
- 日中なるべく身体を動かす。
- 寝る前の飲酒は控える。(寝入りが良くても途中で起きたり、睡眠の質は悪くなります)
- 寝る前の食事は軽めに。(寝る前の食べ過ぎは胃腸に負担がかかり、睡眠の質を妨げます)
- できるだけ朝起きて、夜寝るリズムを崩さないようにする。
- 昼寝は20~30分くらいまでにする。寝過ぎない。
- 寝る前(夕方頃から)コーヒーなど刺激物の摂取は控える。
- 寝る直前はメールやネット、ゲームなどは控え、脳を休める。
- 休日の寝だめは控える。
寝よう、寝よう、と焦らないこと。日頃のストレスを上手に解消し、寝る前まではリラックスして過ごしましょう。どうしても眠れない日が続く場合は、専門の医師に相談しましょう。
また、日中の眠気が強い、睡眠中に息が止まるようなことがある方は「睡眠時無呼吸症候群」の疑いがあります。肥満が原因で起こることが多いので、まずは食生活や運動習慣を見直し、肥満の解消に努めましょう。専門の医師に相談し治療を受けることをお勧めします。
2010年5月24日|カテゴリー:メタボを予防するためには?
